慎重過ぎても審査に通らない!:「返済実績がないスーパーホワイト」とは?
「返済実績がないスーパーホワイト」とは?
住宅購入を検討し、「いざローン審査へ」と踏み切ったものの──
「まさかの否決」という事態に直面する方がいます。
しかも、その理由が「借金も延滞も一切ない」ことだったとしたら、どう感じますか?
実は今、「スーパーホワイト」と呼ばれる属性の方々が、住宅ローン審査で思わぬ落とし穴にはまってしまうケースが増えています。
今回はその“スーパーホワイト”とは何なのか、なぜ審査に通らないのか、どうすれば通るのかを、不動産コンサルタントの視点からわかりやすく解説します。
■ スーパーホワイトとは?
「スーパーホワイト」とは、信用情報に全く記録がない人のことを指します。
信用情報とは、クレジットカードや携帯電話の分割払い、カードローン、自動車ローンなどの利用履歴を記録する仕組みです。これに記録が全くないということは、次のような人たちが該当します:
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クレジットカードを一度も持ったことがない
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携帯電話の端末代を分割せず現金で買っている
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ローン経験がない(車も現金一括など)
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家賃などの支払いもすべて現金または口座振替
一見「お金にきちんとしている優良な人」に思えるかもしれません。
ですが、金融機関にとって「返済実績がゼロ」は、「この人が本当に返済できるのか判断材料がない」という大きな不安材料になるのです。
■ なぜ審査に通らないのか?
住宅ローン審査では、年収や勤続年数だけでなく、「過去にきちんと返済をしてきたか」が重視されます。いわゆる**「信用履歴(クレジットヒストリー=クレヒス)」**です。
そのため、スーパーホワイトは以下のように誤解されることがあります。
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■「何らかの金融事故があって、記録が消えるまで待っていたのでは?」
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■「自己破産歴があるのでは?」
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■「お金を貸すのにリスクがある人物かもしれない」
実際、過去に自己破産した人も、一定期間(5~10年)で信用情報が“まっさら”になります。
その結果、スーパーホワイト=過去にトラブルを起こした人、と見なされやすいのです。
■ 審査に通るようにするための対策
スーパーホワイトの方が住宅ローン審査に通るためには、「信用情報の実績を作る」ことが必要です。以下に実践的な対策を紹介します。
✅ 1.クレジットカードを1枚作って、定期的に使う
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通信費や日用品など、無理のない金額をクレジット払いに変更
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毎月きちんと支払うことで、数ヶ月でクレヒスが形成されます
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年会費無料のカードで十分です
✅ 2.携帯電話の端末を「分割払い」で契約してみる
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これも立派な信用情報になります
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滞納せず、確実に支払えばプラス評価につながります
✅ 3.上記の信用情報(実績)を“育てる”時間をとる
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一気に高額なローンに申し込まず、信用を積み重ねることが大切です
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金融機関は「返済の実績」を見て判断します
✅ 4.「住宅金融公庫」の後継「フラット35」を活用する
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フラット35は、民間ローンよりも信用情報の審査が柔軟です
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年収や返済比率などを主に見るため、クレヒスが浅い人でも通りやすい場合があります
✅ 5.家族とのペアローンや収入合算を検討
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ご夫婦や親子で合算することで、審査通過の可能性が上がります
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ただし、それぞれに信用情報の確認はされますので注意
■ まとめ|「お金に慎重」は“悪”ではないが、準備は必要。
スーパーホワイトは、決して悪い属性ではありません。
むしろ「堅実」「計画的」な人が多いのも事実です。
しかし、“信用社会”である今の日本では、返済実績を示すことが大前提。
クレジットヒストリーは“信用の履歴書”とも言える存在なのです。
だからこそ、「家を買おう」と考え始めたら、早めにクレヒスを意識した生活を整えておくことが、住宅購入成功の第一歩になります。
現金主義、延滞ゼロ。あなたの堅実さは賞賛に値します。ただし、金融機関は“真面目すぎる人”がちょっと苦手です。(笑)
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ViVi不動産株式会社 矢郷修治