神は細部に宿る 〜ブランドを育てる姿勢〜
■神は細部に宿る 〜ブランドを育てる姿勢〜
いつもブログを読んで頂いてありがとうございます。
ViVi不動産株式会社の矢郷です。
建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉に
「God is in the details(神は細部に宿る)」という有名な言葉があります。
シンプルな言葉ですが、私たち不動産の仕事にこそ深く響く言葉だと感じます。
■「慣れ」が最大の敵になる
私たちは日々、高額な不動産やリフォームを扱っています。
1件数千万円、時には億単位の取引を目にすることもあります。
そうした環境の中にいると、つい“金額の感覚”が麻痺してしまいがちです。
しかしお客様にとっては、
その一件が「一生に一度」か「二度あるかどうか」の大きな決断です。
家を買うということは、人生そのものを形にすること。
だからこそ、私たちはその重みを決して忘れてはいけません。
■ 細部に宿る「信頼」
例えば、
・気になったことを所有者様だけでなく隣近所にも聞いて調査する。
・契約書の一文の表現。
・大丈夫だろうではなく、~~かもしれないと考えて特約を追加しておく。
・引き渡し時の清掃の丁寧さ。
・リフォームの仕上げの“わずかなズレ”
それらの一つひとつが、お客様の「信頼」に直結します。
数字やスピードも大事ですが、
本当に心を動かすのは「この会社なら安心できる」という想いです。
その想いは、目に見えない細部の積み重ねからしか生まれません。
■ 現場で感じた「当たり前を疑う」瞬間
先日、リフォームがほぼ終わって、社内検査でマンションの一室を確認したときのことです。
まだ一部工事が残っているにもかかわらず、すでに鍵が新しいものに交換されていました。
本来、鍵を交換するのは「誰も使っていない新しい鍵にするため」。
しかし、工事中にその鍵を複数の業者が使う状態では、
買主様にとって安心とは言えません。
これでは、せっかくの「新品の鍵を渡す意味」がなくなってしまいます。
また、室内の壁の角(コーナー)部分でも気づきがありました。
元々の壁は角をやわらかく面取りしていたのに、
新しく作った壁は角がそのまま鋭い仕上がりになっていました。
富山のお客様は本当に温かく、
「まぁいいですよ」と言ってくださる方が多い。
・・・・ですが、住み始めてからふとした時に、
「なんか不安だな・・」とか「なんだかここだけ違うな・・・」と感じるはずです。
私はそこに“違和感”を残したくありません。
だからこそ、どちらの箇所もやり直しを指示しました。
■「それくらい」で終わらせない姿勢
「そのくらい気にしなくても」と思う人もいるかもしれません。
でも、そうした小さな違いの積み重ねこそが、
やがて「ブランド」を形づくると信じています。
「神は細部に宿る」を大事にした偉人の方々はパッと思い出しただけでもこんなにいます。
🔹 プロダクトデザインの世界
スティーブ・ジョブズ(Apple創業者)
彼もまさに“細部の鬼”でした。
iPhoneやMacの内部構造(普通は見えない部分)にまで美しさを求め、
「見えない部分こそ大切にすることで、プロの誇りが生まれる」と語っています。
ネジの配置、アイコンの角の丸み、箱の開け心地――
そのすべてがユーザー体験を形づくり、Appleの“ブランド”を作り上げました。
🔹 ファッションの世界
ココ・シャネル(デザイナー)
彼女は「流行は過ぎ去るが、スタイルは残る」と言い、
服の縫い目の位置やボタンの数、素材の手触りなど、
一見気づかれない部分まで徹底的にこだわりました。
その積み重ねが“シャネルらしさ”という普遍的ブランドを築いたのです。
🔹 経営・ものづくりの世界
本田宗一郎(本田技研工業 創業者)
本田氏は「100分の1ミリの狂いが、最後に命を分ける」と語り、
エンジンの精度やボルト一本の締め具合まで妥協を許さなかった人物です。
「走りの快感」という体験を支えているのは、 実は“見えない精度”への執念でした。
🔹 スポーツの世界
イチロー(元メジャーリーガー)
バットの重さ・スパイクの締め具合・ユニフォームのたたみ方――
イチローは“日常の細部”にまでこだわりを持ち、
それがルーティンと精神の安定につながっていました。
イチロー選手が現役時代の20年間、毎朝同じカレーを食べ続けたのは、有名なお話。
これも「結果を出すために感覚を整える」ためだったそうです。
私たちの仕事も同じで、契約書の一文、リフォームの角の仕上げ、
そうした小さな積み重ねが“再現性のある信頼”を生むのだと思います。
彼のストイックさもまた、「細部に神が宿る」を象徴しています。
“安かろう悪かろう”という考えは、
ViVi不動産の理念にはありません。
私たちは「お客様にとっての最高の安心」をつくるために、
細部にこだわり抜く企業でありたいと思います。
そんな理念を口酸っぱく、わかってくれるまで何度も若手スタッフに伝えていきたいと思います。
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(作成日:2025年11月8日)
ViVi不動産株式会社 矢郷修治



