社長ブログ

千葉の賃貸市場に潜入!? 受験シーズンの不動産会社のリアルな実態

先日、子供の受験の付き添いで千葉へ行ってきました。試験を受けている間、時間を有効活用しようと賃貸物件探しをすることに。

せっかくなら地元の不動産市場を肌で感じようと思い、稲毛駅前の不動産会社に午前10時に予約を入れて訪問しました。

しかし、そこでは思いがけない“リアルな賃貸市場”を目の当たりにすることに・・・。

★まるでラーメン屋!?パイプ椅子で行列待ち

10時に予約をして9時45分に会社着いたにも関わらず、店内は受験生とその親御さんで大混雑。

結局、1時間半も待つことに。

 

しかも、順番が来るまでのスタイルがユニークでした。 通路の後ろにパイプ椅子が並べられており、

接客が終わった人が席を立つごとにパイプ椅子を横へ移動するというシステム。 ここはラーメン屋??

 

後からスタッフの方に聞いたのですが、実際に会社には来ずにネットで写真を見てGoogleマップで環境を見るだけで決めてしまうお客様が増えているんだとか!

この光景見たら私も次はそうするなぁ!と納得。

 

ちなみに、今回は不動産業界の人間であることを隠し、あくまで一般客として振る舞うことに。(絶対、相手に構えられてしまいますからね(笑))

 

聞き耳を立ててみると、営業スタッフのトークがなかなか強烈でした。

★「今決めないと無くなります!」煽りトークが至る所で炸裂!!

隣の方が営業スタッフと話しているのをこっそり聞いていると、驚きのセールストークが展開されていました。

「周りを見てください! お客さまでいっぱいです! 1分後にはご紹介した物件、すべてに申し込みが入ってしまうかもしれませんよ!どうしますか?」

不動産売買仲介を専門とする私からすると、ここまであからさまに煽ることはほとんどありません。賃貸市場特有の営業スタイルなのでしょうが、まるで通販番組の「今だけ特別価格! あと限定10セット」のような勢い。笑いを堪えながら、自分の順番を待ちました。

 

★他社物件の確認→「全部申し込み済みです!」トーク★

ようやく順番が回ってきたので、ネットで見つけた他社の物件について問い合わせてみました。

「今確認してみますね!」

そう言い残してスタッフが後ろに下がること約1分。

「全部申し込みが入っているそうです!」

ほんとかなぁ・・・??

この短時間ですべての物件に確認が取れるものなのか? 業界の人間としては、どう考えても怪しい。

まあ、プロっぽさは出さないようにしておこうと、そのまま話を進めました。

 

★「室内消毒費用は強制です!」と言い切る営業マン

物件の条件や費用について質問していると、目に留まったのが「室内消毒費用」。

「この室内消毒費用って抜くことできますか?」

すると、若手スタッフは即答。

「強制です!」

「大家さんが言っているのですか?」

「そうです。」

「嘘つけ~~! 会社の利益のためだけだろ~~。」(心の中でツッコミ)

賃貸業界ではよくある話ですが、実際には室内消毒費用は強制ではありません。 交渉次第で外せる場合も多いのに、「強制」と言い切ってしまうあたりが不動産業界のブラックな部分。おそらく、会社の方針としてそう説明するよう指導されているのでしょう。

 

★囲い込みは千葉でも健在

案内してもらっている車の中で、地元の老舗不動産会社M社の話題を振ってみました。

「M社の物件って良さそうだけど、どうなんですか?」

すると、スタッフが驚きの発言。

「普段は仲が良いんですが、この時期だけ不動産会社同士で仲が悪くなるんです。だから、お互いに物件を紹介しません!」

なるほど、正直なのは良いですが、千葉でも囲い込みが横行しているのね・・・。(心の中で)

 

要するに、賃貸業界では物件情報を独占し、他社には出さずに自社で決める文化がいまだに根強い。

結果として、お客様は一社だけで全ての物件が見られず、複数の不動産会社を回らなければいけない状況に追い込まれるのです。 無駄ですねぇ。

あんまりいい物件は紹介してもらえなかったので、強烈な煽りに耐えてその場では決めずに次の会社へ!

 

次の不動産会社に行く前に電話でネット掲載されていた物件について問い合わせてみると・・・

「お電話ではお答えできません。」の一点張り。

答えないのには理由があります!

それは、私が本当のお客様なのか、それとも業者なのかを見極めるためなのです。 囲い込みをしている不動産会社は、他の業者にはいい物件は紹介したくないので、(お客さんかどうか確認しにくい)電話では物件があるかどうかを答えないのです。 こんな不動産会社、みんな潰れてしまえばいいのに・・・(心の声)。

 

★受験シーズンに売上7割!?

ちなみに、接客してくれた若手スタッフに聞いたところ、 「年間売上の約7割~8割がこの2月~3月の受験シーズンに上がります。」とのこと。

まさに賃貸市場の“かき入れ時”。だからこそ、この時期だけ異様なまでに競争が激化し、囲い込みや煽り営業が横行するのでしょう。

★時代遅れの不動産会社は淘汰されるべき

今回の千葉での賃貸探しで感じたことは、

  1. ネットだけで決める人が増えている理由がよくわかる(リアルな店舗対応が悪すぎる お茶の一杯も出ませんでした(笑))
  2. 囲い込み体質がいまだに業界を支配している
  3. 契約費用の不透明さが問題(室内消毒費用の強制など)
  4. 受験シーズンは賃貸市場の最盛期。競争が過熱しすぎている

昔ながらの「自社利益を最優先する体質」では、現代の消費者には通用しません。不動産業界も透明性を高め、公正な取引ができるよう変革が求められています。

 

今回の経験を通して、あらためて自分の仕事に誇りを持つとともに、今後も“正直な不動産”を目指していこうと決意を新たにしました。

ちなみに今回訪問した二社の不動産会社、1社はテレビCMもしている位の大手フランチャイズ不動産会社、もう1社はその辺りでは老舗の地元を仕切っている不動産会社でした。 本当はこういう会社が率先して変わらないといけないんですけどね!

 

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令和7年2月27日

ViVi不動産株式会社 矢郷修治