社長ブログ

多くの場合において空き家は時間が経てば経つほど悪いことが起きます。

現在、日本では空き家の数が増加しており、多くの問題が発生しています。

そんな中、先日のお客様から1年間ほど放置されていた空き家の売却査定を依頼されました。 現地に行ってお預かりしたカギで室内に入って見ると、室内のベッドの上には宝飾品が並べられ物色された跡が・・・・・

勝手口の扉のガラス部分が四角く切り取られており、 カギが開いていたのです。   この1年の間に空き巣が侵入したのです!。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、この事例を教訓に空き家の管理が重要であるか、そして管理が出来ないのであれば、早めの賃貸や売却を勧めなければいけない理由について一緒に考えてみましょう。

 

空き巣の被害:なぜ空き家は狙われるのか?

空き家が狙われる理由の一つに「バレにくい」という理由があります。

お客様によると、かつては年に数回、換気や掃除のために訪問していたそうですが、病気や足の不調が原因で最近1年間は全くこの家に入ったことが無かったそうです。 この間に敷地には雑草が生い茂り、しばらくの間誰もこの敷地に入っていないことが誰から見てもわかる状態でした。

空き家は定期的に管理されていないと、その外観や周辺環境から「空き家」と判断されやすくなります。

空き巣常習犯にとって、無人であることが明白な住宅は侵入しやすい絶好の獲物なのです。

 

(ちなみにこの空き巣、目利きじゃなかったようで、当社に同行してくれたリサイクルショップに見せたら買取品がたくさんありました。 所有者様にはその買取金でガラスを直すことにしていただきました。 不幸中の幸いですね!)

空き家放置による他のリスク

空き家を放置すると、以下のようなリスクが生じます。

1. 雑草

空き家周辺の庭や敷地は、雑草が繁茂しやすく、特に夏場は一気に伸びてきます。 雑草が伸び放題になると、見た目だけでなく、害虫や小動物が繁殖し、さらに近隣の敷地に越境しますので迷惑を掛けてしまいます。

 

2.建物の老朽化

定期的なメンテナンスが行われていない建物は、雨漏りや木材の腐食、シロアリ被害などが進行し、建物の価値が大きく下がっています。

これにより、いざ売却を検討した際には、建物が利用不可能ですと判断され、多額の解体費用がかかる場合もあります。

 

3. 不法投棄や不審者の侵入

家の敷地や建物内に不法投棄が行われるケースや、ホームレスや不住者が住み着くケースも報告されています。侵入者は電気やガスが使えないために何かを燃やして暖を取るケースもあります。 それが火事につながる事も有り近隣に悪影響を与える可能性があります。また、侵入者が室内で病気で死亡してしまって長期間発見されなかった場合その不動産の価値は激減してしまいます。

 

4. 法的責任

空き家の管理を怠ると、場合によっては所有者が法的責任を問われることがあります。 例えば、老朽化し​​た空き家の一部が壊れたり、強風で瓦が飛んでしまい隣家に損害を与えた場合など、所有者としての責任が問われることになりかねません。

 

空き家を持ち続けるリスクと売却のタイミング

空き家を持ち続けることで発生するリスクは多岐にわたります。

1 新築からそんなに年数が経過しておらず外装や設備に問題がほとんどない場合は、賃貸に出すことを検討してみてください。

賃貸に出すことで、収益を得ながら物件を活用でき、空き巣のリスクや老朽化の進行を防ぐことができます。

入居者が居て、建物のメンテナンス時期もわかるため、建物の価値を維持できることでしょう。

2.もう一つの選択肢は、早めの売却です。 放置が長引くほど建物の価値は下がり、修繕費用も増加します。

売却を検討している場合は、とにかく早く不動産会社に相談し、適切なタイミングでの販売を進めることが得策です。

(室内の荷物を片付けてから相談しようと思っていた!という方が数多く存在しますがこれが大きな間違いのもと! 大量の荷物を自分で片づけることはほぼ不可能です。 所有者が高齢者の場合はなおさらです。 当社も含めて不動産会社は荷物の片づけも含めてお手伝いしてくれます。)

特に、建物がまだ利用可能な状態の内に不動産会社に相談すれば有利に売却できるケースも有ります。 最新の市場動向を踏まえ、専門家とともに最大限の方法を検討することが重要です。

 

今回のお客様の事例からもわかる通り、空き家の放置は多くのリスクを伴います。

お客様も「もっと早く不動産会社に相談していれば、こんなことにはならなかったかも知れません」と後悔していました。

最近では、不動産会社や専門の業者による「空き家管理サービス」も充実しています。  定期的に物件の状況を確認し、換気や清掃、簡単なメンテナンスを行ってくれるサービスです。 体調が悪くて現地に行けない方にとって、安価で利用できるこのようなサービスは非常に有効です。

 

★弊社でも、空き家の管理や売却のサポートを行っており、お客様のニーズに合わせた最適なプランをご提案しております。

 

まとめ:空き家は早めの対応が吉!

空き家は放置することで多くのリスクを招くことになります。  空き家や建物の老朽化、さらには法的な問題まで、空き家の所有者にとっては大きな負担となります。   上手く活用することで、これらのリスクは未然に防げます。

 

このブログが、空き家をお持ちの方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。空き家管理や売却についてご質問がございましたら、当社の専門スタッフが親身になって対応させていただきます。

 

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令和6年10月12日

ViVi不動産株式会社 矢郷修治