社長ブログ

マンションの寿命と建替え

マンションの寿命と建替え

 

マンションの寿命と建替えは個人の判断だけで決めて進めることができません。

マンションにおいては、各区分所有者が共有部分に対する持分割合に応じて議決権を持っており、建て替えを実施するには5分の4以上の賛成が必要とされています。この決定プロセスは、多様な意見と利害が交錯する中で、共同の合意形成を必要とする複雑なものです。

 

マンションの寿命は、使用されているコンクリートの質や、適切なメンテナンスが行われているか、さらには地震などの自然災害に見舞われたかどうかによって大きく変わります。

 

国土交通省が2013年に発表した資料によると、取り壊されたマンションの平均寿命は68年であり、これはあくまで平均的な数値であり、実際には50年で建て替えられるケースもあれば、33年で取り壊される例もあります。

現在の日本では、マンションは平均して70年弱で取り壊されることが多いですが、取り壊しの理由は様々で、「建物がその役割を終え、これ以上の使用が困難になった」というのが一般的な理由です。

 

 

構造上の問題に関しては、マンションの耐震基準が大きな焦点となります。

1981年6月1日以前に施工された建築物は、旧耐震基準に基づいており、新耐震基準に準拠していないため、現行の基準に比べて耐震性に劣ります。

旧耐震基準では震度5程度の中規模地震で建物が崩壊しないことが求められていましたが、新耐震基準ではより高い安全性が要求され、中規模の地震でほとんど損傷しないこと、そして大規模な地震であっても倒壊・崩壊しないことが基準とされています。このため、旧耐震基準で建設されたマンションは、特に地震の多い日本において、安価でないと選ばれにくく(売れにくく)なっています。

 

メンテナンスの問題では、マンションの寿命に大きく影響を及ぼします。近年建設されたマンションでは、長期修繕計画が策定され、定期的にメンテナンスが行われていますが、古いマンションでは自主管理物件が多く、そのような計画がなく、劣化が進んでしまってから初めて手を打つケースも少なくありません。

特に配管工事は、マンションのメンテナンスにおいて重要な項目の一つです。

1960年代から70年代にかけて建設されたマンションでは、配管をコンクリートの中に埋め込む工法が採用されていましたが、この配管の寿命は長くても30年程度とされており、多くのマンションで老朽化が進んでいます。

しかしながら、配管がコンクリートに埋め込まれているため、交換には莫大なコストと労力が必要となり、結果的に建て替えが唯一の選択肢となるケースが多いです。

 

建材の質についても、マンションの寿命に影響を与える重要な要素です。1970年代に建設されたマンションの中には、質の悪いコンクリート(塩化物の混じった海砂など)が使用されていた例があり、これが原因で築10年で雨漏りが発生するなどの問題が発生しています。さらに、給排水管の材料にも注意が必要で、さびやすいメッキ鋼管よりも腐食に強い塩化ビニール管が推奨されます。

 

立地条件の影響も無視できません。日照条件が悪い場所ではカビが発生しやすく、海に近い立地では塩害による腐食が問題となります。これらの問題に対応するためには、適切な建材の選択と定期的なメンテナンスが必要です。

 

寿命を迎えたマンションに対して居住者が取り得る選択肢は複数ありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。ここでは、代表的な選択肢について詳細に見ていきましょう。

 

1. 居住者負担で建て替える

居住者自身が費用を負担して建て替えを行う選択肢ですが、実際には多くの困難が伴います。建て替えには所有者の5分の4以上の賛成が必要であり、1戸あたり数千万円以上の費用がかかることが一般的です。長年住んできた住民の中には定年を迎え、新たに住宅ローンを組むことが難しい人も多く、このため居住者負担による建て替えは進みにくいのが現実です。

 

2. ディベロッパーなどに売却

ディベロッパーなどにマンションを売却し、その売却益で新しい住居に移る選択肢もあります。この方法では、ディベロッパーが新しいマンションや商業ビルを建設することになります。ただし、建物の解体費用が売却費用から差し引かれるため、所有者に分配される金額は期待ほど多くはならず、新しい住居への移転費用に不足する可能性があります。

 

3. 解体して土地を売却

マンションを解体して更地にした上で、土地を売却する方法です。この場合、解体費用がかなりの額になるため、売却後に手元に残る金額は大きくないことが多く、新しい住居を購入するための資金が不足することがあります。

 

4. 居住者負担0円で建て替える可能性

建ぺい率や容積率の未使用部分を活用して、以前よりも大きなマンションを建設し、増えた戸数分を分譲することで建て替え費用を賄う方法です。この場合、居住者にとって建て替え費用が0円になる可能性があります。特に、都心の一等地など価値の高い土地では、建設費用だけでなく、建設中の仮住まいや引っ越し費用も賄えるケースがあり、積極的に推進されています。

 

5. そのまま住み続ける

いずれの選択肢も現実的でない場合、不具合があってもそのまま住み続けることを選ぶ場合もあります。特に高齢の居住者にとって、新しい環境への移転は大きな負担となり、終の棲家として現在のマンションに留まることを選ぶことがあります。

マンションを選ぶ際には、(長く住みたいとお考えなのであれば、)新耐震基準に適合しているか、修繕積立金や長期修繕計画の情報を確認することが重要です。購入前に徹底的な物件調査を行い、安全で快適なマンション生活を実現するための適切な決定を下すことが求められます。

 

弊社ではお客様が購入する前に物件調査を行った上、ご報告させて頂き物件購入の判断材料の一つとして頂くようにしておりますのでお気軽にご相談ください。

 

PS 以前私が勤めていた、「東京の某不動産会社」は、青山の古いマンションの将来の建て替えを見込んで、あえて買い取っていました。(そして、建て替えまではそこは社員の社宅としてあてがわれてました。 ボロボロでしたけど、家賃が激安だし、立地が最高なので先輩社員が喜んで住んでいたのを覚えています。) 

 建て替えになれば、地権者としてプロジェクトに参加できるし、さらに区分所有者から買取の相談も増えます。 

 そして建物が建て替えられた暁には投資した金額よりも高値で売却できるのでそこでザクザク儲かるって算段です。(とっても気の長いお話でしたけど・・・ それが平成18年(2006)にオープンした「表参道ヒルズ」です。 昔は同潤会青山アパートでした。〈関東大震災の復興のために作られました。 若い人にはわからないだろうなぁ・・・〉 私がその会社にいて先輩社員が住んでいたのが、平成3年なので15年越しの投資になりますね(笑)  いくら儲かったんだろう??? ん??もしかして売らずに地権者として地代で利益を得ているのかも? )

 

富山市でもそんな夢のようなお話実現できると楽しいですね。 容積率に余裕のある古い分譲マンション探してみようっと!

 

 

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令和6年3月3日
ViVi不動産株式会社 矢郷修治