不寛容社会
不動産実務の記事を読んでいたら「騒音」に関しての記事が掲載されていました。
要約して言うと、
賃借人の方が、隣に住む賃借人の騒音に耐えられず、何の対策も講じない賃貸人(大家さん)に対して裁判を起こしたものでした。
その原告の賃借人が騒音だと主張するのは、ドアの開閉音、キッチン、フライパンから生じる一般的な生活音、そして単発の音、長いものでも20秒程度、継続的に発生しているものではありませんでした。
そして、原告は、騒音に対して何等の対策(ベッドの位置を変えるなど)を講じてはいない。
これらから判断して、裁判所は「その騒音は通常生活する範囲において受忍すべき限度を超えるものとまでは認められない!」
(つまり、「それぐらいの日常生活音は我慢しなさい!」「お互い様でしょ!」ってことですね。)と、原告の請求を棄却しました。
他にも、
保育園の近隣住民が「園児が園庭で遊ぶ声がうるさく精神的苦痛を被った!」と慰謝料と防音設備の設置を訴えた裁判。
隣地に生息する「カエル」の鳴き声がうるさく精神的苦痛を被った!」と慰謝料とカエルの駆除を訴えた裁判。
に関しての記事がありましたが、コチラの二つも当然「棄却」されています。
不寛容過ぎる・・・・・・・
保育園で子供が園庭で声を出さずに遊んでいるのは、想像するだけで異常な光景です・・・
そんなふうに子供を育てる保育園誰も通わせません。(笑)
カエルを駆除したら、蚊などの虫が大量発生します。 夜は痒くて眠れません。 コオロギもカエルのエサになるから今度はコオロギも大量発生してコオロギの声がうるさく聞こえるはず。 自然の体系崩したら何が起きるかを想像できないんでしょうね・・・・
以前の寛容だった、暮らしやすい日本は失われつつあります。 今の日本は「不寛容社会」になってしまいました・・・・
不寛容で執拗なマスメディア、不寛容なSNSがその原因でしょうね。
マスメディアは視聴率が欲しいから、個人情報も無視して問題を掘り下げて大きくしたいだけだし、
SNSで不寛容に対象者を叩いて匿名で大騒ぎしているのは、まともに社会に属したことの無い暇な人間ばかりなんだから、
無視すればいいのに・・・・・。
敏感に反応し過ぎる風潮が出てきてこんな日本になってしまいました。 そして、それに調子に乗る不寛容な人間たち・・・
跳ね返って自分も生きにくくしてしまう不寛容社会なのに。 困りましたね。
そう言いながらも、私も「内面をよく存じ上げないお客様」を接客するときは、が、「自分が知りうる限りの一番細やかで不寛容なお客様」を思い浮かべて接客するようにしています。
自動車の運転と同じで、「きっと大丈夫だろう!」でお話を進めると、ちょっとしたことでお話がとん挫してしまうことがあります。 それを「もしかしたら~~かもしれない!」
で動けば、「そこまでしてくれなくても!」と言われることは有っても、お話がとん挫することは少なくなります。
私のプライベートに関することは、出来る限り寛容にするように心がけています! そうすれば、それを受けた相手の方がきっと他の人に同じようにしてくれるはずだから・・・
寛容の連鎖が起きて、暮らしやすい日本になることを今日も祈って、寛容に行きたいと思います。
アイスを持って、前を見ずに歩いてきた子供が私にぶつかってきたらしてみたいことがあります。
「悪いね! 僕のズボンがアイス食べちゃった。 (お金を渡しながら)今度はこれで5段を買うといいよ!」(スモーカーさんより丁寧な口調になっています)
親御さんに変な顔をされそう・・・・・
令和5年9月24日
ViVi不動産株式会社 矢郷修治