不動産会社を狙う「寸借詐欺」犯
5月下旬ごろから、富山の不動産業界の中でこんな情報が飛び回っていたそうです。 (但し、私が聞いたのは6月7日ごろでした。)
「不動産の購入客のふりをした、寸借詐欺を働く男がいる!」
手口はこうです。
アポなしで来店し、「岩手県から来ているが、富山で大きな仕事を受注し、社員寮を購入したいので探している。何件か案内して欲しい!」と要望
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その日に見られる物件を何件か案内し、そのうちの1件を気に入って、申込書を記入。
現金ですぐに購入するというお話で、私たちにとってはとってもありがたいお客様の様に振舞います。
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今日は岩手県に帰らないといけないので、近くの駅まで送って欲しいとスタッフに送ってもらう。
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車を降りる時に、「財布を落とした。 このままでは帰れない。 電車代を貸してほしい。」と依頼をしてくる。
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お金を借りた後は、連絡不通。 申込書に書いた住所も会社も携帯電話もデタラメ!
この詐欺犯、富山県内で同じようなことを何件もしていたそうですが、つい先日やっと捕まりました。
人の善意につけ込んで、お金をだまし取ろうとするなんて、許せませんね。 特に寸借詐欺の場合、訴えるのが面倒だからと被害者が泣き寝入りすることを合点して行っているところも最低です。 ちなみに令和2年の調査だと詐欺の検挙率は54.8%! 4割以上の犯人は捕まっていないということです。 詐欺は再犯率も高いらしいですし、防衛力を高めるしかありません。
以前にも、多重債務者を使って、住宅ローンをだまし取ろうとする詐欺グループが富山で暗躍したことも有りますし、
やくざが親族の名前を使って、物件を借りようとしたことも有りました。
まじめに生きている人を食い物して生きている輩が残念ながら存在していることを痛感させられたのでした。
逮捕された人は不動産会社ばかり狙っていたようだけど、何か以前に不動産会社に嫌な思い出でもあったんでしょうかね???
どうやら、富山県内で20件ぐらいの不動産会社が騙されてしまったようです・・・・
人を信じて、裏切られた場合、とっても傷つきますよね。
詐欺犯が逮捕されたことで、「善人過ぎて騙されてしまった」、同郷で同業の仲間のみなさんの心に平穏が訪れることを祈っております。
皆さんもお気を付けくださいね。
令和4年6月17日 ViVi不動産株式会社 矢郷修治