治療より予防
最近ありがたいことに、不動産でトラブルやクレームがあった時に、私に相談してくださる同業者さんが増えてきました。
同業者さんに頼られるってなんか嬉しいことですね。
その方々に最後に言う言葉が有ります。
「治療より予防が大切なんだよ！」
医学界ではよく言われている言葉ですね。
近年、予防医学という分野への注目度が高まっています。予防医学とは簡単にいえば「病気にかからないように予防する」という考え方です。病気にかかってから治すのではなく、病気になりにくい体作りを推進して健康を維持することを目的としています。
私は、不動産においてもこの考え方が重要だと思っています。 一世代も二世代も前の不動産会社さんは問題が起きても「引き渡し後のことは知らぬ存ぜぬ」って済ましてしまう雑な不動産会社が多かったと思いますが、今の時代はそれではやっていけません。
同業者から受ける相談を聞いていても、事前に売主さんにヒアリングしていれば避けられたものばかり。
不動産で言うところの「予防」は、事前の物件調査、建物点検、売主様（貸主様）へのヒアリングに尽きると思っています。
それをちゃんとしておけば無用なトラブルやクレームはほとんどなくなるはずなのです。 ・・・・・が、そこを怠っている不動産会社さんがとても多い。
私も若い頃はそういうのをたくさん経験したので、「そういう時はこんな風に対応したらいいよ！」と言えますが、やはり何も起きない方がお客様に不快な思いをさせないので良いに決まっています。
不動産取引がスムーズに終わった場合、たま～～にですが、「こんな簡単な取引だったら不動産会社に仲介頼んで高い仲介料払わなくても自分たちですればよかった！」と思ってしまうお客様がおられるかもしれませんが、スムーズに取引できたのは、その不動産会社のこれまでに経験とノウハウで、お客様の見えないところで、トラブルの芽を一つずつ摘み取っているからだということを分かって頂けると嬉しいです。
所属する宅建協会で無料相談を受け付けておりますが、その多くは個人の売主様と個人の買主様が、素人同士で細かいことを何も決めずに取引してしまいトラブルになる事例です。
トラブルが起きてからでは、それを正常な状態に戻すのは時間も費用もかかるし解決するまではモヤモヤします。 最悪の場合は裁判になることだってあり得ます。
不動産取引では「予防」が大切なのです。
不動産会社にもピンからキリまでありますので、「予防」を意識している不動産会社はまだまだ少ないのが現実です。
トラブルを予防するには高い知識と実績が必要です。
皆さんは、「予防ができる」不動産会社ちゃんと選んでますか？？？
令和４年2月4日 ViVi不動産株式会社 矢郷修治
