善は極まれば悪となる。
雑誌やテレビでも話題になっている、東京都渋谷区の幡谷という一等地にある、総戸数３００戸のマンションの管理組合と区分所有者のトラブルが大変なことになっています。
自分の部屋に友人泊めたら５０００円 退去するときに５０００円支払うルール。
介護のヘルパーさんでも平日の５時以降と土日は入室禁止
セカンドハウスとして利用している人には２１時以降に閉まってしまう１階エントランスのカギは渡さない。
外国人の入居、高齢者の入居者は不可 同性愛者の入居も不可。 それ以外の人も入居時には面談要す！
ユニットバスへの変更禁止！（なぜ？？？(笑)）
売買のお手伝いをしている不動産業者が教養部に入ったら靴ベラで追い払って警察沙汰になる。
防犯カメラは敷地内に５４台も設置。
ネットで調べたら、このマンション「渋谷の北朝鮮」と呼ばれていました・・・・・（驚）
ここからは、あくまでも予想ですが、組合の会計を見ると、説明のつかないお金の流れや、不明金があるのではないかと疑ってしまいます・・・・・
富山でも時々見かけますが、最初は、良いマンションにしようとしていた理事の方々が、一生懸命やりすぎて、終いには権力をかさに着て横暴になり、常識外のルールを設けてしまい、自分勝手にふるまってしまうのは富山においても見かけます。
なんかの映画で見ましたが、陰陽五行思想というものがあり、
「陰は極めることで陽となり、陽も限界を超えると陰へと変わってしまう。」 という考えがありましたが、言いかえれば、
「善は極めることで悪となり、悪極まれば善となる。」です！
今回の件はまさにその典型！（最近では、マスク警察や自粛警察もそうでしたね。）
「行き過ぎた正義」は、第三者から見れば、「悪」となってしまう可能性があるってことを常に考えて行動しないといけないってことですね。
ちなみに、我々不動産会社から見ると、こんなに難しい、常識外れのルールがあるマンションは、できる限り「扱いたくないマンション」となります。
「不動産会社が敬遠するマンション」てことは、＝「資産価値の低いマンション」ということです。
良い管理を目指して行き過ぎた結果が、住みづらくなるばかりか、資産価値の暴落を引き起こしてしまうって、ひどい話ですね！
このマンションでは、圧政に耐えかねた区分所有者の有志の方が、クーデターを起こして、臨時総会で理事が総取っ替えになったそうですが、元理事はそれを無効だと主張しているんだとか・・・・（あくまでも自分が正しいと妄信してしまっているのですね・・・・）
富山ではそのようなトラブルが起きないことを切に願います。
令和３年１２月１８日 ViVi不動産株式会社 矢郷修治
