その「No.1表示」本当なの？？？
「No.1表示」
広告などの表示物において、自社の商品やサービスが1番であることを強調する表示は公正取引委員会等で“No.1表示”と言われます。（一説では1その表示を見た人の８０％が参考にするというデータもあります。）
このようなNo.1表示は大きな効果が期待できる反面、中には信ぴょう性が疑われるケースも多く存在します。
“No.1表示” に関しての 好印象を感じる人は、「人気がある」、「流行っている」、「期待できそう」、「宣伝が上手い」、「勢いがある」と感じているようです。
悪印象については「信ぴょう性に欠ける」、「うさんくさい」、「売り込まれているように感じる」、「押し付けがましい」、「企業の自己満足」と感じているようです。
悪印象の上位2位である「信ぴょう性にかける」「うさんくさい」については、悪印象を感じる人の4割を超える結果となっています。
当社も「富山市の」「中古マンションの」「売買仲介」の年間取引件数において 「№１」の表示をさせて頂いております。
これは、レインズという不動産会社専門の不動産登録サイトで、登録が義務となっている成約事例を調査して、全体の売買件数の４割を当社が占めており、それ以上に成約している会社が他になかったので堂々と表示しています。
しかし、最近の№１表示って「ん？？？」 と、思わざるを得ないほどの「信ぴょう性にかける」「うさんくさい」と表示が氾濫しています。
そんな№１を表示するために、自分の会社がどんな内容で「№１」なのかを調べてくれる会社がいろいろと存在しています。 聞いてみたら、費用は数十万円かかるそうです。
ちゃんと調べて№1表記してくれるのかな？と私なりに調べてみたら、その信ぴょう性には？？？？でした。
こだわりが無ければそれっぽいものであれば必ず№１は必ず取れると担当者さんは豪語されていました。 正直アンケートの出し方で、№1はどうにでもなるんですって・・・・・ お金さえ払えば 「№１」はどんな会社でも取れるってことですね。 残念です。
例えば、富山市の不動産会社で№１を取りたい場合 まじめにやるのであれば、宅建協会に協力してもらって、それぞれの会社で取引していただいた方にアンケートを送って満足度などを調査することである程度の正しいデータが取れますが、トレンド調査会社も№１が取れなければ、お金をもらえませんし、そんな時間もお金もかかる調査方法は実施しません。
気になったことは、なんでも徹底的に調べないと気が済まない私は、実際に調査会社にモニター登録してみて実態を調査してみました。
メール登録をして、アンケートに答えるとポイントがもらえて貯まると商品と交換できるようです。
ちょうど不動産会社のアンケート調査が募集されていたのでそのアンケートを覗いてみました。
今回のアンケート内容はこちら！
★以下は、群馬県の不動産会社のWEBサイトへのリンクです。
それぞれリンクをクリックしてサイトをご覧いただいた上でご回答ください。
ご覧いただいたサイトの中で、「新築建売・中古住宅物件情報満足度が高い不動産会社」だと思うものを、すべて選んでください。［複数回答可］
・不動産会社①
・不動産会社②
・不動産会社③
・不動産会社④
・不動産会社⑤
・不動産会社⑥
・不動産会社⑦
・不動産会社⑧
・不動産会社⑨
・不動産会社⑩ ＃実際はそれぞれの会社のHPにリンクしていてクリックするとそれぞれの不動産会社に飛べるようになっていますがリンクは外してあります。
上記の中で、「新築建売・中古住宅物件情報満足度が高い不動産会社」だと思うものを、すべて選んでクリックしてください。［複数回答可］
だそうです！ 「新築建売・中古住宅物件情報満足度が高い不動産会社」だと 「思う」で選んでいいそうです(笑)
なぜこの10社が選ばれたかは一切書かれていないし、アンケートに答える人を群馬県に居住している人に限ってもいません。 もちろん、その会社で取引したことがある人でもありません 県外の人が答える場合、群馬で不動産を取引したことがある人にも限っていません。 つまり、ポイント欲しさに、私のように群馬の不動産のことや、不動産のこと自体が何もわからない人でも答えられる仕組み。
そしてHPをいくつか見ただけで、良くわかっていない人たちが、ポイント欲しさに「新築建売・中古住宅物件情報満足度が高い不動産会社」だと 「思う」会社を選ぶだけです。
そして、全部の不動産会社のHPを見なくても答えられてしまう仕組みになっていました。 アンケートに答える人は、ポイント欲しさに上位から①と②の会社を見て（それもホーム画面だけ！）、きっと その①の会社のホームページが良さげなものであれば、もう他のは水にそれを選んで、１ポイントもらって終了～～～～ （1ポイントしかもらえないアンケートにそんなに時間はかけられませんからね。）
調査会社はその結果（一番上に表記されている①の会社がもちろんが№1になりますよね(笑)）に基づいて、この度御社は、
「群馬県において新築建売・中古住宅物件情報満足度が高い不動産会社」№1
取得しましたよ！と依頼を受けた会社に報告し、その会社は
「群馬県において新築建売・中古住宅物件情報満足度が高い不動産会社」№1
をこの度取得しましたと堂々と表記してしまうのです。
個人的には、その「№１」表示をみてその会社を選んだお客様を欺いているなぁ・・・と、残念な気持ちになります。
なんていい加減・・・・・ 怖いですねぇ・・・・・
当社も№１表記に興味はありましたが、調べ方があまりにずさんで、信ぴょう性に欠けるので、当社は利用しないことにしました。 なんかお客様に嘘を付いているみたいな気がするので・・・・
当社は、自信をもって同業者の誰に聞いても「ViViさんは№１だよね！」って言われることで、自社でちゃんと調べて間違いのないものにしか「№１」表記はしないようにします。
それが「ViVi不動産株式会社のプライドと品質」！
みなさんも「№１」表記には踊らされないように、商品や不動産を購入（売却）する時は、「№1」って表記だけで選ばず、どのような調査で№1になったのか調査対象、調査内容、調査方法を確認することをお勧めします。
って言いながら、先日、「当ショップで売れ行きナンバー1」って書いてあったゴルフシューズを「みんな買っているんだから大丈夫だろう・・・」とあまり考えずに買ってしまった、流されやすい私なのでした。(笑)
令和3年9月4日 ViVi不動産株式会社 矢郷修治
