専任媒介をレインズに掲載しないのは宅建業法違反ですし、囲い込みは売主様への裏切り行為です。
不動産業界の大問題「両手仲介を狙った物件の囲い込み」が、いまだに存在しています。 大手不動産会社が週刊誌で叩かれても全く改善する兆しが見えません。
なぜ、なくならないんでしょ????
1か月間ず~~~っと追いかけていた(事前審査のお手伝いをして、毎週いろんな物件をご案内して、あとは気に入った物件を見つけるだけ!)お客様がいました。
「これだぁ!!」という物件をA社さんが専任媒介で出しておられたので、確認の電話をしたら、「これは当社で決めたいんで紹介できんわ~~ ガチャ ツ~ ツ~ ツ~」 切られました・・・・・ もちろんレインズにも掲載していない。(業法違反です)
A社さんは売主さんを裏切るけれど、当社はお客様を裏切れません! お客様にとってはぴったりだと思える物件でしたので、お客様にA社からぴったりの物件が出ていること、A社は両手仲介を狙っているので、当社からは紹介できず、直接連絡してA社に案内してもらうようお願いしました。(泣)
その後、そのお客さんは予想通りその物件がお気に入りされたようで、お申し込みをしたようです。 当社は案内損・・・ (頂けるはずだった70万円~80万円程度の手数料はA社のものに! 案内損のままでは不快なので、ブログにはこんな不動産会社もあるということを、赤裸々に暴露させて頂きます。)
世の中は、当社のようなお人よしの不動産会社ばかりではないでしょうから、紹介してもらえない物件は、「あの物件は、申し込みが入っているようです!」と、通常お客様には紹介しません。
と、いうことは、売主様の物件は、A社の少数の購入希望者にしか検討してもらえないことになり、競争原理が働かなくなり、相場より安い価格でしか決まらなくなり、より高値で成約するチャンスを大幅に狭めることになってしまうのです。
でも、不動産業界も、国道交通省も本気でこの大問題を解消する気持ちが有りません。 (表向きはレインズで売主様がチェックできる機能がついてますが、役に立ってません。)
だからこそ、より利益の上がる「両手仲介を狙った物件の囲い込み」がはびこるのです。
当社の社員には、「売主様が損になる、「囲い込み」は絶対禁止!」としていますが、自分たちは誠実に物件を紹介しているのに、相手の不動産会社は自社の利益優先で物件を紹介してくれないことには、相当ジレンマを感じている様子・・・・・
まるで、コロナ禍で、政府の要請を素直に聞いて、経営を圧迫されながらも我慢している飲食店と同じです。 お客様にまじめに向き合っている不動産会社が損をしなきゃならないなんて、まさに、「正直者がバカを見る」業界。
これでは「中古住宅市場の流通拡大」「不動産市場の透明化」「顧客利益の最大化」なんて実現できないし、「やっぱり、不動産業界って汚い!」と一般の方々に思われ続けてしまいます。
消費者にも、我々まじめな不動産会社にも、いまのところそれを確認する術(すべ)はほとんどない状態。
今できることは、不動産を売却する時は、少なくとも2~3社の不動産会社のお話を聞いてみてまじめな会社かどうかを話している中で判断するぐらい。
自分から「囲い込みは絶対しません!」という会社は信じられますし、2~3社に声をかけていると、売却を頼む不動産会社に事前に話しておけば、「売却を頼んだ会社が万一囲い込みをすると、売却をお願いしなかった会社が監視していて売主さんに告げ口するかも??と抑止力になりますので安心です。」
自分の属する業界ながら、情けないです・・・・・・
「ゆめ部長のまっすぐ不動産仲介」という同業者さんのブログでも囲い込みの実態とその対処方法が詳しく書かれています。
ご興味のある方は覗いてみてあげてくださいね!
令和3年7月17日 ViVi不動産株式会社 矢郷修治