日本国憲法14条1項に書かれている当たり前のこと！
日本国憲法14条1項 に何が書いてあるかご存じでしょうか？？？
抜粋してご紹介します！
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
ここにはっきりと 「人種差別」してはいけない！ と書いてあります。
ちなみにへそ曲がりの方が「国民は」と書いてあるから日本国籍を持つ日本人だけが平等ってことでしょ！なんて嘯く方もいるので、ここに弁護士さんの注釈をつけておきます。
★「国民は」ではじまる人権規定は外国人には保障されず、「何人も」ではじまる人権規定だけが外国人に保障されるという文言説の見解もみられました。しかし、憲法をつくる際に、どのような人権が外国人に保障され、どのような人権が外国人に保障されないのかをきっちり議論したわけではありません。そこで、文言を手掛かりにすることが現実に合わず、権利の性質で判断する考え方が通説となっています。権利の性質を判断する上では、諸外国での外国人の人権保障や国際的な人権条約での外国人の人権保障のあり方が参考になります。 したがって、日本国憲法14条が国民の平等権を定めていても、性質上、外国人にも保障されるべき人権と考えられております。合理的な理由なしに、外国人と国民とを異なって扱うことは憲法違反となります。 （参照 一般財団法人 アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)のHPより抜粋）
つまり「人種差別は憲法違反」です！
大坂の裁判の事例ですが、平成17年に外国籍の方の入居を国籍を理由に断った大家さんが450万円の訴訟を起こされ、その後100万円で和解するといった事例もあります。
その物件を借りたいと申し込んで下さった方、購入したいと申し込んで下さった方 それらの方が、「日本国籍ではなかった」というだけで断っては「絶対に」ダメなのです！
申込者の方と面談してみて、その人自身が日本語が出来ず、ごみ捨てのルールが守れないとか、夜中に集団で騒ぐとか、コミュニティに溶け込めないとか、職が安定しておらず賃料が支払われるか不安というのは、お断りする理由としてあり得ますが、
その方に会うこともせず、どんな方なのかを理解しようともせず、「国籍」だけを理由に断るのは「違法」です！
これだけグローバル社会になっていて、いろいろな国の方とコミュニケーションを取ることが当たり前になってきている現代において、富山市内にいまだに人種差別をする方がいるのはとっても残念なこと。
「人種差別」してはいけないことは「憲法違反」である以前に、人として「当たり前」のことです。
当社は、売主様、貸主様には「日本人以外」のお客様にも紹介します！
日本国籍じゃない方には、どんな人であろうと、貸したり、売ったりしないで欲しいという要望は、違法ですのでお受けしかねます！
先日も、「外国人にも紹介するなんて、事前に説明がなかった」と、時代錯誤なクレームを言ってくる方もおられますが、逆に、お客様から事前に「日本人にしか売らない！」と人種差別発言があった時点で、その場で当社の方からお手伝いを断っておりました。
「人種差別という違法行為のお手伝いは出来ません！」なんてこと、当たり前すぎて、事前にわざわざ説明しておりません。
そんな言いがかりをつけてくる方には、正直、同じ日本人として、少し怒っておりますし、視野の狭さに悲しさを感じます。
日本の、それも、私が愛する富山に外国からわざわざ来てくれて、富山を盛り上げるために頑張って働いてくれて、苦労しながらも、富山で居場所を見つけてくださって、富山を好きになってくれて、これからも富山に住んでみよう！と決意を示してくれた外国のお客様に、外国の方だからと言って、理由もなく排除するような行為には加担できません！
何があったかは個人情報の観点からこれ以上詳しくは記載しませんが、先日、上記の内容に該当するようなすごく嫌な思いをすることがあったので、改めて当社の思いを宣言させて頂きました。
国が違えば言葉も違うし、風習も考え方も違います。 同じであることに安心感を感じ違うことに恐怖を覚える方が差別をしやすい傾向にあります。 まずは違う人（種）の方を理解しようとすることから始めてみませんか？ よっぽど、普通の日本人よりも細やかな気配りで、明るくまじめでバイタリティがある人が多いことに気づくはず！
今回も、そして今後も、国籍だけで人を選別するお客様のお取引は、その方がお持ちの不動産がどんなにいい物件で、のどから手が出るほどの物件だとしても、当社はお受けできません。
令和3年9月２１日 ViVi不動産株式会社 矢郷修治
